旧日本軍慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」が、アメリカだけでなく、アルゼンチン、オランダにも設置されることが19日、わかりました。
慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」の理事長が19日、慰安婦問題の解決を求める定例の集会「水曜集会」で明らかにしたところによりますと、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス、オランダの首都アムステルダムで平和の少女像の設置が最終的に決まったということです。
フィラデルフィアの少女像は、最近、市当局が設置を承認していて、慰安婦被害者を記憶する公園「フィラデルフィア平和の広場」に設置されます。
ブエノスアイレスの少女像は、過去の軍事政権時代に多くの市民が拷問され、亡くなった旧海軍士官学校の敷地に設置されます。この場所は、人権を訴える場所となっているということです。
オランダでは、韓国人ではなく、地元住民の主導で少女像の設置が進められました。
オランダ出身の記者は水曜集会で、「像の設置を通じて、アムステルダムの市民も歴史を記憶し、正義を実現することに加わる」と述べました。
具体的な設置場所は決まっていませんが、アムステルダム当局の承認のもと、多人種を表現した少女像が設置されるということです。