日本で来月行われる海上自衛隊の「国際観艦式」に韓国軍が出席するかどうか決まっていないなか、韓国海軍参謀総長がこの期間中に日本を訪れるものの、観艦式には出席しないことがわかりました。
韓国海軍が発表したところによりますと、イ・ジョンホ海軍参謀総長は第18回西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)に出席し、友好国と対話するため、来月5日から6日間の日程で日本を訪れるということです。
日本では来月6日に海上自衛隊の「国際観艦式」が行われます。
歴代の韓国海軍参謀総長がイギリスや中国、ロシア、タイで開かれた国際観艦式に出席した例はありますが、今回の日本訪問の日程には、観艦式への出席は含まれていないということです。
最近の韓日米3か国による海上での合同演習をめぐって論争が続いているなか、日本の総理大臣が帝国主義の象徴とされる旭日旗を掲げた艦隊を観閲する行事に、韓国軍が出席するのは適切ではないという批判を意識したものとみられます。
韓国軍の関係者によりますと、国際観艦式に招かれたことが明らかになったことし8月ごろには、韓日関係の改善という意味で出席する方向で調整が進められていましたが、最近では、難しいという見方が優勢だということです。
韓国の済州(チェジュ)島で2018年10月に開かれた国際観艦式には、日本の海上自衛隊の駆逐艦が旭日旗を掲げる問題で参加せず、海軍参謀総長にあたる日本の海上幕僚長も観艦式には出席せず、海軍シンポジウムにだけ出席しました。