呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が20日に開いたIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長ら世界のスポーツ関係者を招いての晩餐会で、2036年の夏季オリンピックのソウル招致を希望する意向を表明しました。
呉市長は各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会の本会議2日目となる20日、ソウル市内のホテルで世界のスポーツ関係者800人あまりを招いて晩餐会を開きました。
晩餐会には、IOCのバッハ会長をはじめ、各国オリンピック委員会連合のロビン・ミッチェル会長、IOC倫理委員会の潘基文(パン・ギムン)委員長、大韓体育会の李起興(イ・ギフン)会長らが出席しました。
呉市長はあいさつで、「1988年のソウルオリンピックがあったからこそ、ソウルが世界的な都市となり、韓国が発展できた。韓国国民は皆、オリンピックに限りなく感謝している」と語りました。
そして、「私はオリンピックをソウルで再び開くことを心から希望している」と述べ、出席者から大きな拍手を受けました。
呉市長は、「ソウルには盤浦(パンポ)漢江公園、仁寺洞(インサドン)など、見どころがたくさんある。是非ソウルを堪能していただきたい」とアピールしました。
バッハ会長は、「韓国はオリンピック精神と文化、技術力が調和している国だ。1988年のソウルオリンピックの記憶だけでなく、ソウルの温かさも感じた」と話しました。
ミッチェル会長も、「ソウルがオリンピック開催の可能性を開いてくれたことを嬉しく思う」と話しました。
ANOC総会は、IOCに加盟する206の国と地域の国内オリンピック委員会の代表やIOC委員ら、世界のスポーツ関係者およそ1000人が参加するイベントで、ソウルCOEX=総合展示場で19日から始まった本会議は、21日に閉幕します。
ソウル市は、朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長が進めていた2032年夏季オリンピックのソウル・平壌共同開催が失敗に終わったことから、2036年のソウル招致に目標を修正していて、大韓体育会と共同で主催した今回の総会を機に、ソウル招致に向けた地ならしをしたい考えです。