アメリカ国防総省は、北韓の核の脅威に対する韓半島の防衛は、拡大抑止力の提供に焦点を当てていると明らかにしました。
これは、アメリカ国防総省のライダー報道官が定例の記者会見で、「韓半島の非核化に専念する方針には変わりがない」と強調したうえで述べたものです。
北韓が核攻撃を強行した場合、抑止力だけで十分かという問いには、「まだ起きていない状況を前提に答えたくない」と答えました。
戦術核兵器の再配備に否定的な立場を示したものとみられます。
ただ、ライダー報道官は、韓米間の長年の防衛関係と、韓国に駐留する多数のアメリカ軍施設について言及したうえで、韓日米3か国が北韓の挑発を抑止するための訓練を続けていると強調しました。
そして、グアム島のアンダーセン空軍基地に戦略爆撃機「B1Bランサー」4機を展開したのも、抑止力確保の一環だと説明しました。
アメリカ国防総省はまた、今月26日に東京で開かれる韓日米外交次官協議でも、北韓問題を最も重要な議題として扱うと明らかにしました。
韓日米の外交次官らは、北韓が追加の核実験を強行した際の共同の対応策など、安保協力の強化に向けた協議に集中するものとみられます。