中国で異例の3期目となる習近平国家主席を党のトップとする新たな最高指導部が発足したことを受けて、韓国外交部が24日、相互尊重と互恵の精神にもとづいて、一層健全で成熟した韓中関係に発展させるため引き続き努力していく方針を表明しました。
中国では23日、中国共産党大会の閉会を受けて、重要会議「1中全会」が開かれ、習近平国家主席を含む最高指導部のメンバー7人が選ばれました。
習主席は、指導部のメンバーを側近など関係の深い人物で固め、みずからへの権力集中が一層、進んだことを示した形となりました。
韓国外交部の当局者は24日、中国の党大会や最高指導部の選出などを注視してきたとしたうえで、相互尊重と互恵の精神にもとづいて一層健全で成熟した韓中関係に発展させるため引き続き努力していく方針を示しました。
この当局者は、新たに選ばれた最高指導部に祝電を送ることを検討中だと明らかにしました。
韓国政府は、李明博(イ・ミョンバク)政権時代だった2012年、習主席が党大会で党総書記に選ばれたときと、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の2017年、習主席が党大会で再選を果たしたとき、それぞれ祝電を送っています。
習主席は来年3月の全国両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)で国家主席に選ばれ、党、国家、軍の3つのトップの座を掌握するとみられます。
米中の対立や、ロシアとウクライナの戦争などで世界情勢が不安定ななか、中国では、習首席個人への権力集中が一層進む形となりました。