北韓が7回目の核実験に踏み切るとの観測があるなか、アメリカ・ホワイトハウスは、北韓の挑発に備えて韓半島周辺の情報収集能力を強化したと明らかにしました。また、韓米、韓日米による合同軍事演習も継続的に行っていくと強調しました。
アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は24日(現地時間)、中国の習近平国家主席の3期目の体制づくりが終わり、北韓による挑発の脅威が高まる可能性について、「核実験はいつでも行われる可能性があると考えている」としたうえで、「そのような挑発や国連安保理決議違反の行為は、北韓に責任を取らせるべく取り組む」と明らかにしました。
また、韓国との国境付近で続いている北韓の砲撃などへの対策については、「韓半島付近で一部の情報収集能力を強化した。また、韓国および日本と、合同演習を引き続き行っていく」と述べました。
一方、アメリカ国務省のプライス報道官も24日、アメリカの中間選挙を前に北韓が核実験を行う可能性が高まっていることと関連して、「万が一の事態に備えている」と明らかにしました。
ただ、アメリカ国務省は、北韓を敵対視しておらず、韓半島の非核化に向けた対話を引き続き推進していく方針だと強調しました。