韓国政府とWHO＝世界保健機関が共催する「世界バイオサミット」が25日、2日間の日程でスタートしました。 
 
世界バイオサミットは、新型コロナウイルスをはじめとする感染症予防のための協力策などを議論する国際会議で、ことしが第1回目となります。
 
サミットには、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領をはじめ、各国の首脳や保健相、ワクチン・バイオ分野の企業関係者、WHO事務局長など、国内外の要人がオンラインとオフラインで参加します。
 
会議では、新型コロナへのこれまでの対応を共有するとともに、技術革新に基づくパンデミックへの対応策などについて議論が交わされます。
 
サミット開催の趣旨について、保健福祉部は、「ワクチンや医薬品の開発・生産・供給における技術革新や国際協力を強化すべきという共通認識を形成することだ」と説明しています。
 
サミット初日の25日は、ファイザーやモデルナなど、新型コロナワクチンや治療薬などの開発で協力してきた世界の大手企業が、「ポスト・パンデミックのための未来戦略」について議論します。
 
また、26日には、パンデミック対応能力の強化に向け、人材育成、研究開発、供給網、規制緩和などの分野における国際社会の協力を呼びかける内容を盛り込んだ「ソウル宣言文」が出される予定です。