韓国銀行は、ことし7月から9月までの実質GDP＝実質国内総生産を発表し、伸び率は前の3か月に比べて、プラス0.3％となりました。去年の同じ時期に比べてはプラス3.1％となっています。
 
部門別にみますと、ことし4月に政府の感染予防対策「社会的距離の確保」が全面的に解除された影響で、民間消費が前の3か月より1.9％伸び、全体の成長をけん引しました。
 
投資では、建設投資が0.4％の伸びにとどまった一方、設備投資の伸び率は5％と、1年半ぶりの高水準となりました。
 
一方、実質GDPに貿易による損益を加味した実質GDI=実質国内総所得は、前の3か月より1.3％、去年の同じ時期より1.9％、それぞれ減少しました。
 
これは、原油をはじめ輸入品の価格が輸出品の価格を上回り、貿易条件が悪化したことが背景にあるとみられます。