韓国の輸出は、2年ぶりに減少に転じました。10月の貿易収支は67億ドルの赤字となり、1998年のアジア通貨危機以降、最も長い7か月連続の赤字となりました。
産業通商資源部によりますと、10月の輸出額は524億8000万ドルで、前の年の同じ時期に比べて、5.7%減りました。10月の輸出額が前年比で減少したのは、2020年10月以来、2年ぶりです。
世界経済の減速による需要の減少によって、主な輸出品目である半導体や石油化学などの輸出が減ったことが、最も大きな原因とみられています。
半導体は17%、石油化学は25%、それぞれ減少しました。
国別に見ると、韓国の最大輸出相手国である中国向けの輸出額は全体で15.7%も減少しました。
一方、輸入額は591億8000万ドルで、およそ10%増加しました。背景には、国際エネルギー価格の高騰があり、10月の原油や天然ガス、石炭の輸入額は前の年の同じ時期に比べて、42%も増加しました。
10月の貿易収支は67億ドルの赤字で、7か月連続で赤字となっています。ことしの累積赤字もすでに300億ドルを超えていて、1年を通しての経済収支は、リーマンショックが発生した2008年以降、初めて赤字になる見込みです。
政府は、エネルギー価格や金利の高騰、需要の鈍化などにより、輸出入は当分の間、厳しい状況が続くものと予測しています。このため、公共部門を中心に省エネに取り組み、輸出を後押しするために、あらゆる手段を動員する計画だということです。