北韓が2日午前、韓半島東の海、東海(トンへ)に向けて弾道ミサイルを発射したと、韓国軍の合同参謀本部が発表しました。
軍当局によりますと、ミサイルは鬱陵島(ウルルンド)の方向に発射され、鬱陵島に到達する前に公海上に落下したということです。このミサイルの発射で、鬱陵島周辺では空襲警報が発令されました。
軍当局は、ミサイルの飛距離や高度など詳しい分析を進めており、韓米両軍は警戒態勢を敷いています。
韓国とアメリカは先月31日から、F-35AやF-35Bなどステルス戦闘機240機あまりを動員して韓米空中合同演習「ビジラント・ストーム」を行っており、北韓はこれに反発して挑発した可能性があります。
北韓外務省の報道官は先月31日付で談話を発表し、その日から始まった「ビジラント・ストーム」を、北韓を攻撃する目的がある「侵略型戦争演習」だとして非難し、「アメリカが引き続き重大な軍事的挑発を加える場合、より強化された次の段階の措置を考慮することになる」と韓米両国を強くけん制し、訓練の中止を求めています。
北韓がミサイルを発射したのは、今年に入って29回目で、尹錫悦(ユン・ソンヨル)政権が発足してから15回目となります。