アメリカ海兵隊の最新ステルス戦闘機「F-35B」が初めて韓国に着陸したのに続き、原子力潜水艦「キーウエスト」が釜山に到着しました。
アメリカ国防総省は、原子力潜水艦キーウエストが先月21日、インド太平洋地域への配置計画に従って釜山港に到着したと明らかにし、その様子を写した写真を公開しました。
キーウエストについてアメリカ国防総省は、世界で最も優れたステルス性能を有する潜水艦の一つであり、潜水艦に対する攻撃や、監視・偵察などの任務を遂行できると紹介しました。
1987年に就役したキーウエストは、潜航時の水中排水量が6900トンあまりで、射程距離が2500キロメートルに達する巡航ミサイル「トマホーク」などを搭載できます。
アメリカが、最新ステルス戦闘機に続いて、高度な隠密性が要となる潜水艦を公開したのは異例のことです。
アメリカの空中・海上戦略資産の相次ぐ韓半島展開が公開されたことで、韓米首脳が合意した「戦略資産の適時展開」を実現するとともに、核実験の可能性を示唆している北韓に強力な警告のメッセージを発信したものとみられます。
これに先立ち、アメリカ海兵隊の「F-35B」4機も、先月31日から5日間実施される韓米合同演習「ビジラント・ストーム」に参加するため、韓国の群山(グンサン)基地に初めて展開されました。
これを受け北韓は、分断後初めて南北の軍事境界線にあたるNLL=北方限界線の南側に短距離弾道ミサイルを発射し、強く反発しています。