北韓が昨日に続いて3日朝、また弾道ミサイルを発射しました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、北韓は3日午前7時44分ごろ、首都の平壌郊外の順安(スナン)付近から韓半島東の海、東海(トンへ)に向けて長距離弾道ミサイル1発を発射し、その後、8時39分ごろ、平安南道(ピョンアンナムド)价川(ゲチョン)付近から東海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したということです。
これに先立ち、北韓は前日の2日にも、南北分断後初めて東海の南北軍事境界線にあたるNLL=北方限界線の南側に短距離弾道ミサイルを発射するなど、4回に分けて20発以上のミサイルを発射しており、2日連続の挑発となります。
北韓は、韓国とアメリカが先月31日から5日間にわたって実施している韓米空中合同演習「ビジラント・ストーム」に反発して挑発している可能性があります。
韓国の軍当局は、アメリカ軍とともにミサイルの飛距離や高度など詳しい情報の分析を進める一方、警戒態勢を敷いています。
一方、NHKが3日伝えたところによりますと、北韓が最初に発射したミサイルについては、一時、日本上空を通過した可能性があるとされていましたが、防衛省はその後、日本列島を通過しなかったと訂正しました。
このミサイル発射で、宮城県、山形県、新潟県に避難警報にあたるJアラート=全国瞬時警報システムが発令されています。
北韓の弾道ミサイル発射は、今年に入って30回目で、ミサイル発射だけで数えると尹錫悦(ユン・ソンヨル)政権が発足してからは16回目となります。