北韓が3日夜にも、3発の弾道ミサイルの発射とおよそ80発の砲撃を行いました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、3日午後9時35分ごろから49分にけて、北西部の黄海道(ファンヘド)谷山(コクサン)付近から韓半島東の海、東海(トンへ)に向けて発射された短距離弾道ミサイル3発をとらえました。
このミサイルは、飛行距離およそ490キロ、高度およそ130キロ、速度はマッハ6と推定されるということです。
北韓はまた、ミサイル発射のおよそ2時間後、午後11時半ごろから北韓の江原道(カンウォンド)金剛(クムガン)郡付近から東海上に80発あまりの砲撃を行いました。これは2018年9月19日に結んだ南北軍事合意に違反するものです。
これに先立って、韓米両軍は、北韓の度重なる弾道ミサイル発射などを受け、4日までの予定で行っている大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」の期間延長を決めました。
その後、北韓の朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮労働党書記が、訓練の延長を非難する談話を発表し、「取り返しのつかない失敗を犯したと気づくだろう」と警告しました。
談話発表後1時間もたたないうちに弾道ミサイルを発射したことから、訓練延長措置に対する反発とみられます。