国会の国防委員会は4日、相次ぐ北韓の弾道ミサイルによる挑発を強く糾弾し、7回目の核実験の準備を直ちに中止するよう求めました。
国防委員会は4日の全体会議で、「北韓の弾道ミサイル挑発に対する糾弾決議案」を採択しました。
北韓は今年に入って合わせて34回、81発の弾道ミサイルによる挑発を強行しており、最近では韓半島東の海、東海(トンへ)と西の海、西海(ソヘ)の緩衝区域に1100発あまりの砲撃を行うなど、「9.19南北軍事合意」に違反しています。
また、今月2日には、海上の南北の軍事境界線にあたるNLL=北方限界線の南26キロ、江原道(カンウォンド)束草(ソクチョ)の東57キロの公海上に弾道ミサイルを着弾させるなど、挑発のレベルを高めています。
国防委員会は決議案で、北韓に対して挑発を直ちに中止するよう求めました。
また、決議案は、「北韓が挑発を続ける場合、国際的な孤立と自滅を招き、金正恩(キム・ジョンウン)政権を維持することも難しくなる」としたうえで、「今後発生する事態の責任は、北韓当局が取るべきだ」とする警告のメッセージが盛り込まれました。
また、「北韓が挑発すればするほど、韓米同盟は強固になるという現実を直視すべきだ。直ちに非核化と韓半島の平和に向けた交渉に応じることを求める」と訴えました。
国会に対しては、「韓国政府が北韓の核とミサイルの脅威から国民の安全を守るために、強力な安保態勢を早急に構築することを求める」としたうえで、「政府は、北韓が韓半島の緊張緩和に向けた対話と、非核化交渉に応じるよう、総力を挙げて取り組むべきだ」と強調しました。