北韓が5日、短距離弾道ミサイル4発を発射しました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、5日午前11時32分から11時59分にかけて、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)東林(トンリム)付近から韓半島西の海、西海(ソヘ)に向けて、短距離弾道ミサイル4発を発射しました。
高度はおよそ20キロ、飛行距離はおよそ130キロ、速度はマッハ5で、ミサイルの種類は、大型放射砲のKN-25か、北韓版「イスカンデル」のKN‐23の可能性が高いとみられます。
韓米情報当局は詳しい分析を進めるとともに、万全の警戒態勢を敷いています。
弾道ミサイルが発射された東林は、中国の丹東からわずか20キロあまり離れたところで、中国との国境に接しています。
北韓がこのように韓半島北部から東の海の東海(トンヘ)ではなく、西の海の西海に向けて弾道ミサイルを発射したのは極めて異例です。
一方、期間を延長して5日まで行われた韓国軍とアメリカ軍による合同空中訓練「ビジラント・ストーム」ではアメリカ空軍の戦略爆撃機B1Bが2機投入されたことが明らかになりました。
B1Bを韓半島周辺に展開させるのは2017年12月以来、およそ5年ぶりです。
北韓はこの韓米軍事訓練に反発し、前例のない頻度で、連日、弾道ミサイル発射など軍事的挑発を繰り返しています。
北韓はことしに入って、弾道ミサイルを33回、巡行ミサイル3回を発射しました。
★2022年11月8日修正