北韓が7回目の核実験に踏み切った場合、アメリカが原子力空母を韓半島東の海、東海(トンヘ)へ派遣し、韓国軍や日本の自衛隊と連携して抑止力を高める方針を固めたと、共同通信が報じました。
共同通信が8日、伝えたところによりますと、年内に北韓が核実験を行う可能性が高いとされているなか、バイデン政権は、韓半島の非核化や北韓との対話に取り組む方針は維持しながらも、北韓が核実験などを行った場合、圧力を強化せざるを得ないと判断したとのことです。
アメリカは、同盟国の韓国、日本と連携して「統合抑止力」を誇示し、北韓のさらなる軍事挑発を防ぐ方針を固めたとみられます。
具体的には、アメリカが東海に派遣する原子力空母にアクイリノ・インド太平洋軍司令官と韓国軍、自衛隊の幹部が共に乗船し、北韓に対して韓日米3か国によるけん制を強調する方策を検討中だということです。
また、消息筋によりますと、北韓が核実験を行った場合、国連安全保障理事会に追加の制裁決議案を提出し、原油と石油製品の北韓向け輸出の制限や、北韓傘下のハッカー集団を制裁対象に指定するなどの措置を取る方針だということです。さらに、韓日米3か国独自に制裁を科す準備も進めているとのことです。