中央災害安全対策本部は、一週間あたりの感染者数が4週間連続で増加しているとして、新型コロナの再流行を公式に発表しました。早ければ12月に流行のピークを迎え、1日に最大20万人の感染者が発生するということです。
新型コロナウイルスの感染者は9日午前0時までに新たに6万2472人が確認され、9月15日以降の55日間で最も多くなりました。
1週間前と比べておよそ7000人、2週間前よりおよそ2万1000人増え、増加傾向が続いています。
また、水曜日の発表分としては、9月14日以降の8週間で最多となりました。
入院中の重症患者数は336人で、6日連続で300人を上回っています。亡くなった人は59人でした。
重症患者が増えたことで、全国の重症病床稼働率も、10月第2週目の15.8%から11月第1週目には25.7%まで上昇しました。
感染の再流行を受け、中央災害安全対策本部は、室内でのマスクの着用と感染者の7日間の隔離義務は、冬の流行が落ち着くまで維持することにしました。
政府は、本格的な再流行に備えて追加のワクチン接種を受けるよう促していますが、改良ワクチンの接種率は、3%にとどまっています。
政府はまた、感染リスクが高いグループの重症化と死亡リスクを下げるため、経口の治療薬20万人分をことし12月に導入することにしました。