尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は12日、カンボジアのプノンペンで開かれた、東南アジア諸国と韓日中の首脳が参加するASEAN+3の首脳会議で、「複合的な危機を連帯と協力で克服すべきだ」と述べたうえで、「いつにも増してASEANと韓日中の協力の重要性が高まっている」と強調しました。
ASEAN+3の首脳会議には、尹大統領のほか、日本の岸田総理大臣と中国の李克強首相、そしてASEAN9か国の首脳らが出席しました。
会議で、尹大統領は、国際社会が現在、気候変動や長引く戦争など複合的な挑戦に直面していると指摘し、「いつにも増してASEANと韓日中の協力の重要性が高まっている」と強調しました。
そのうえで、「政治、経済、社会、文化などの各分野で、ASEANと韓日中3か国が連帯・協力して、様々な挑戦にともに対応しなければならない」と述べました。
日本の岸田総理大臣は、「国際法を尊重するなどとしたインド太平洋構想を強く支持し、海洋協力やインフラ投資など具体的な協力を進めていきたい」と述べました。
また、中国の李克強首相は、「域内の平和と安定は、東アジアの目覚ましい成長をもたらし、世界の経済成長にもつながった」として、「今後もこの地域の平和と安定をけん引していかなければならない」と述べました。
韓日中の首脳が顔をそろえたのは、2019年12月の韓日中首脳会談以降、およそ3年ぶりです。
ただ、今回は、韓日中3か国の首脳会談は予定されておらず、韓日、韓中首脳会談も開催のめどが立っていません。