韓国と中国の北韓問題代表が4か月ぶりに協議を開き、北韓のミサイル発射など韓半島情勢について議論しました。
外交部は15日、金健(キム・ゴン)韓半島平和交渉本部長と中国の劉暁明・韓半島問題特別代表とオンラインで協議を開いたと明らかにしました。
金本部長はまず、これまで両国が北韓問題に関して外交チャンネルを通してコミュニケーションをとってきたことや、多国間協議をきっかけにハイレベルでも緊密な協議が行われていることを高く評価しました。
そのうえで、北韓がことしに入って61発の弾道ミサイルを発射するなど、異例の頻度で挑発を続けていて、韓半島や地域の緊張を高めていることに懸念を示し、北韓が挑発を中断し非核化のための対話の場に出てくるよう、中国の積極的な役割を要請しました。
また、北韓が分断以降、初めて事実上の海上の軍事境界線であるNLL=北方限界線の南側にミサイルを発射したことや、7回目の核実験を行う可能性に触れながら、北韓に向けて強力なメッセージを送る必要があると強調しました。
劉代表は、中国は韓半島の平和と安定を守り、非核化を実現するために、引き続き建設的な役割を果たしていくと述べました。
劉代表はまた、梨泰院(イテウォン)の転倒事故について、犠牲者と遺族に哀悼の意を表したほか、中国人の死傷者に対する韓国政府の対応に謝意を伝えました。
双方は、韓半島情勢が厳しい局面にあるなか、韓中間の疎通と協力を強化する必要があるという点で一致しました。