アメリカの中間選挙で、現職の韓国系アメリカ人下院議員4人が、全員再選しました。
ニュージャージー州で民主党のアンディ・キム議員、ワシントン州で民主党のマリリン・ストリックランド議員、カリフォルニア州で共和党のヤング・キム議員と同じく共和党のミシェル・パク・スティール議員、それぞれの当選が、現地時間の15日、確定しました。
韓国系アメリカ人議員が全員再選を決め、今後アメリカの政界における韓国系の存在感をより確固たるものにしていくとの見方が出ています。
1955年ソウル生まれのミシェル・パク・スティール議員は、1976年に家族とアメリカに移住し、1992年に起きたロサンゼルス暴動事件によって韓国系住民が生活の基盤を失ったのをきっかけに政界進出を決心しました。
アンディ・キム議員は、ホワイトハウスの国家安保会議の補佐官を歴任し、議会入りしてからも専門分野を活かして下院軍事委員会と外交委員会などで活躍しました。韓国系アメリカ人としては1996年の金昌俊(キム・チャンジュン)元下院議員以来26年ぶりの3選です。
マリリン・ストリックランド議員は、ワシントン州を代表する初の韓国系黒人女性議員という点を強調して活動してきました。
ヤング・キム議員は、親韓派のエド・ロイス元下院議員の補佐官を20年以上務め、議会入りしてからは、下院外交委員会で活躍したほか、韓米議員連盟の復活をリードし、今後も韓米関係において中心的な役割を果たすと期待されています。