鳥インフルエンザは、越冬するために韓国に飛来する渡り鳥によってウイルスが運ばれることで発生しますが、今シーズンは異例のペースで養鶏場での感染が相次いでいます。
京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市の養鶏場で17日、食用のニワトリから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認され、飼育していたニワトリ2万4000羽の処分を行いました。
韓国では先月19日、中部の慶尚北道(キョンサンブクト)醴泉(イェチョン)郡のアヒル農場で高病原性鳥インフルエンザの感染がことしの秋に入って初めて確認されました。
それ以降のおよそ1か月間で、京畿道、忠清北道、忠清南道、全羅南道など8地域で、合わせて16例の高病原性鳥インフルエンザの発生がありました。
これまでの感染は、渡り鳥の移動ルートである西海岸に沿って広がっていましたが、ことしは内陸地方でも発生が目立っています。
渡り鳥が本格的に飛来するのは来月からで、感染が卵を採取するためのニワトリの農場に広がれば、卵の需給にも混乱が生じるおそれがあります。
鳥インフルエンザの対策本部は、感染が確認された農場への出入りの規制、殺処分、疫学調査などの防疫対策を徹底させています。
★2022年12月13日修正