北韓がミサイルによる挑発を繰り返すなか、韓国国防部とアメリカ国防総省は18日、ミサイル専門のワーキンググループ「ミサイル対応政策協議体(CMWG)」の第1回会合をソウルの国防部で開きました。
ミサイル対応政策協議体は、韓米がミサイル分野でより深く連携するために、韓米抑止戦略委員会(DSC)の下に新設した協議の枠組みです。
韓米の安全保障協議体制は、最上位に定例安保協議(SCM)があり、その下に統合国防対話(KIDD)がありますが、統合国防対話を構成する韓米抑止戦略委員会の所属として、新たにミサイル対応政策協議体を新設したものです。
第1回目の会合には、ミサイル関連政策を担当する双方の課長級が出席しました。
北韓はICBM=大陸間弾道ミサイルと各種の短距離弾道ミサイルに核弾頭を搭載するレベルまで技術力を向上させているとみられていて、韓米国防当局間に北韓のミサイルへの対応をはかる実務協議会を設置する必要性が指摘されていました。
韓米は、8月にソウルで開催した統合国防対話でミサイル対応政策協議体の新設に合意し、今月3日にアメリカ国防総省で開催した定例安保協議で承認しました。
韓国国防部は、「新たな協議の枠組みを通じて、高度化する北韓のミサイルの脅威に備えた両国国防当局間の連携体制を強化し、同盟国のミサイル対応能力と体制強化に向けて政策的な協力を一層スピーディーに推進していく」と説明しています。
北韓は韓米合同軍事演習などに反発し、異例の頻度でミサイルの発射を繰り返しています。