ことしの夏、集中豪雨による浸水で大きな被害が出たソウルの江南(カンナム)駅周辺などおよそ38か所が、下水道を整備する重点管理地域に指定されることになりました。
環境部が28日に明らかにしたところによりますと、現地調査などを行った結果、江南駅周辺などおよそ38か所は集中豪雨に弱く整備が急がれるため、「下水道整備重点管理地域」に指定することを決めたということです。
これらの地域では、今後6年間で1兆6000億ウォンの予算を投入し、雨水管の新設と容量の拡大、大深度地下の雨水トンネル工事、それに雨水ポンプ場の建設事業が進められます。
環境部は、「ことし8月の首都圏での浸水被害は、主な原因の一つとして下水道施設の容量不足が指摘された。集中豪雨の頻度が増えたことを踏まえ、管理地域を例年の2倍ほど増やした」と説明しました。
政府は、2013年から毎年、浸水被害があった場所を中心に下水道整備重点管理地域を指定し、排水路の拡大や雨水ポンプ場の設置などを行っています。