トラック運転手によるストライキが5日目を迎えた28日、政府と運転手らによる1回目の交渉が行われましたが、双方の隔たりは埋まらず、交渉は物別れに終わりました。
トラック運転手らでつくる労働組合「貨物連帯」と国土交通部はこの日、スト開始後初となる交渉を行いました。
貨物連帯は政府に対し、今年いっぱいで廃止される最低賃金制度の恒久化と、現行の制度ではカバーされていない石油タンクローリーを含む他の産業のトラック運転手に制度の対象を拡大することを求めました。
一方、国土交通部は、制度の期限を3年間延長するものの、制度の対象の拡大は受け入れられないという従来の立場を改めて示しました。
貨物連帯は、交渉の後、記者団に対し、「国土交通部は、労組の要望を大統領室に報告はするが、この問題について国土交通部の権限と裁量はないという言葉だけを繰り返した」と、国土交通部の対応を批判しました。
また、政府が29日の閣議で運転手らに対して業務開始命令の発出を審議することについて、「厳重に受け止め、より大きな戦いに備える」と述べました。
2回目の交渉は、30日に行なわれる予定です。