EU=ヨーロッパ連合の加盟国などが、ロシアへの制裁の一環として、ロシア産原油の国際取り引き価格の上限を1バレル60ドルにしたことについて、外交部の関係者は5日、「韓国はすでにロシアへの制裁措置に参加する意向があることを表明している」として、関係国と引き続き協議していく考えを示しました。
EUとG7=主要7か国、そしてオーストラリアは、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの主要な収入源となってきた原油について、今月5日から取り引き価格を1バレル60ドルとする上限を設けることで合意しました。
ロシア産の原油は現在、1バレルおよそ70ドルで取り引きされていて、上限価格はこれよりおよそ10ドル低いものです。
今回の措置について、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相兼企画財政部長官はことし7月、ソウルで行われたアメリカのイエレン財務長官との会談で、参加する意向があると伝えています。
外交部の関係者は、今回の措置による韓国への影響について、韓国は現在、ロシア産原油を輸入する計画がなく、韓国への影響は大きくないという見方を示しました。