政府は12日、「国家観光戦略会議」を開き、2027年までに年間の外国人観光客数を3000万人に拡大することを骨子とした「観光振興基本計画」を議決しました。
2019年に韓国を訪れた外国人観光客は1750万人で、2027年までに新型コロナ感染拡大前の水準と比べて2倍近くに拡大することを目指します。
政府は計画で、▲世界が求める魅力的な観光国家の実現、 ▲現場と共に推進する観光産業の改革、▲国民と共に成長する国内観光、▲独創的な観光資源育成による地域経済の活性化の4つの柱を掲げています。
具体的な計画内容をみますと、政府は、韓国文化に対する世界の関心が高まっていることから、2023年から2024年を「韓国訪問の年」とし、新しい観光コンテンツを開発します。
また、ソウルにある朝鮮王朝時代の王宮、景福宮やその城門の光化門、そして5月から一般公開された青瓦台を「歴史文化観光クラスター」に指定し、韓国の新しい観光ランドマークとして宣伝する計画です。
このほか、仁川国際空港にプライベートジェット専用ターミナルを新設したり、商品を購入した後、価格に含まれている消費税を空港や市内の払い戻しカウンターで受け取ることができる事後免税店を拡大したりするなど、外国人観光客の誘致に向け、多角的に取り組む考えです。