北韓の外交官出身で、脱北後、与党「国民の力」所属の議員となった太永浩(テ・ヨンホ)氏が14日から3日間、日本を訪問します。
今回の訪日は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の韓日関係の正常化に向けた取り組みを支援するためのもので、日本政府や国会、学界など幅広い分野の関係者と両国関係の懸案などについて議論するということです。
訪日初日は、外務省の関係者と面会したあと、超党派でつくる韓日議員連盟の日本側パートナーである日韓議員連盟の額賀福志郎会長や武田良太幹事長らと韓日関係の発展に関する政策懇談会を開きます。
2日目は、最大野党・立憲民主党の中川正春議員、重徳和彦議員、塩村文夏議員、太栄志議員と面会したあと、在日本大韓民国民団を訪問し、在日韓国人との懇談会に出席します。
3日目は韓日両国の専門家との懇談会で、韓日関係の懸案について議論する予定です。
太(テ)議員は訪日に先立ち、「国交正常化以降、最悪だった韓日関係が尹大統領と岸田総理大臣による首脳会談などを機に回復に向かっており、関係の正常化に向けた機運が高まっている」と強調しました。
そのうえで、「今回の訪日期間中に様々な分野の関係者と交流し、尹政権の韓日関係の改善に向けた意志を伝え、両国関係の発展に最善を尽くしたい」と語りました。
イギリスの北韓大使館でナンバー2にあたる公使を務めていた太議員は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)体制に嫌気がさし、2016年8月に韓国に亡命。その後12月に韓国国籍を取得し、2020年4月には国会議員に当選しました。