新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されるなか、解熱鎮痛剤の品薄状態を防ぐため、食品医薬品安全処は、製薬会社に対して解熱鎮痛剤の緊急生産命令を出しました。
食品医薬品安全処が14日、明らかにしたところによりますと、処方せん医薬品の解熱鎮痛剤であるアセトアミノフェン固形剤(650ミリグラム)について、先月30日、公衆保健危機対応医療製品に指定し、製薬会社18社に対して緊急生産・輸入命令を出したということです。
去年3月に公衆保健危機対応医療製品に関する特別法が公布されたあと、緊急生産命令が出されたのは今回が初めてです。
政府は、アセトアミノフェン固形剤の月平均生産量を来年4月までに、いまの4500万錠より60%多い7200万錠に拡大する方針です。
一方、新型コロナの感染拡大が続くなか、政府は、屋内でのマスク着用義務の解除の基準を今月23日に発表する方針です。