最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の関わりが取りざたされている不正疑惑の中心人物とみられているキム・マンべ氏が、自殺を図ったことがわかりました。 命に別状はないということです。
警察などによりますと、キム氏は14日午前2時ごろ、京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市内の路上に止めた乗用車のなかで、凶器を使ってみずから首や胸などを複数回刺し、自殺を図ったということです。
現在、病院に運ばれ治療を受けています。
キム氏は、ソウル郊外の京畿道城南(ソンナム)市大庄洞(テジャンドン)の都市開発事業を巡る不正疑惑で、政界や法曹界への口利きやロビー活動を担当し、この疑惑のカギを握る中心人物とされています。
報道記者出身のキム氏は、記者時代に築いた人脈を生かして、役所の許認可をスムーズに受けるなどの役割を担ったとされています。
この疑惑にかかわり、現在検察の捜査を受けているほかの人物らが都市開発事業の配当金の一部など、金品が李在明代表側に選挙資金として渡ったと主張しているのに対して、キム氏は李代表のかかわりを強く否定しています。
検察は最近、都市開発事業の収益の隠匿を手助けしたとされるキム氏の側近らを相次いで逮捕し、キム氏への圧力を強めていました。