第7波の感染が拡大している新型コロナの流行について、中央災害安全対策本部の李祥敏(イ・サンミン)第2次長は、「今週は1日平均の新たな感染者数が9月第1週以来の6万人台になると」という見方をしめしました。
このところオミクロン株の派生型のうち「BN.1」の割合が著しく上昇しており、「BN.1」の検出率は11月の第2週は4.9%でしたが、12月の第1週は17.4%に上昇しています。「BN.1」は、これまで流行していた「BA.5」よりも、ワクチン接種や感染で獲得した免疫を回避する能力が高いとされています。
再感染者も増えていて、再感染者の割合は11月の第2週は10.68%でしたが、第5週には14.79%に上がっています。
李第2次長は、「今回の再流行をうまく克服するためには、ワクチン接種が何よりも重要だ」として、積極的なワクチン接種を呼びかけました。
また、人の集まりが増える年末年始に備え、多くの人が利用する施設の感染予防管理を強化するとしています。
李第2次長は、再流行の規模や期間を予測するのは難しいとしながらも、屋内でのマスク着用義務を今後どうするかについては、これまでの方針通り、「判断基準や適用施設など具体的な案を今月23日までにまとめる」としています。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は16日午前0時までに新たに6万6953人が確認されました。
新たな感染者数は前の日に比べて3201人少なくなっていますが、1週間前の9日に比べて4219人多く、金曜日の発表分としては、9月9日以来14週ぶりの多さとなっています。