北韓が1か月ぶりに弾道ミサイルを発射しました。前日の17日は故・金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の11周忌でした。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、18日午前11時13分ごろから午後0時5分ごろにかけて、韓半島北西部の平安北道(ピョンアンブクト)トンチャンリ(東倉里)付近から、韓半島東の海、東海(トンヘ)に向けて弾道ミサイルを合計2発、発射したということです。
合同参謀本部はミサイルの飛行距離、高度、速度などの分析を急いでいます。
今回の北韓による挑発は、先月18日にICBM=大陸間弾道ミサイルを発射してから1か月ぶりとなります。
日本政府は今月16日、「反撃能力の保有」を明記した国家安全保障戦略など安保関連3文書を改定したばかりで、国連総会では15日、北韓の人権侵害を非難する決議を採択したことから、こうした動きに反発した可能性もあります。
北韓は、今月15日、東倉里の西海(ソヘ)衛星発射場で高出力の固体燃料エンジンの地上での試験を行い、成功したと発表しました。
試験には金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が立ち会い、「最短の期間内に新型戦略兵器の出現を期待する」と述べていて、今回の弾道ミサイルの発射と関係があるか注目されています。
★2022年12月20日修正