北韓の朝鮮中央通信は、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の死去から11年を迎えた17日に朝鮮労働党の幹部らが金正日氏の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を参拝したと、北韓の朝鮮中央通信が報じました。一方、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は欠席したものとみられます。
朝鮮中央通信が18日、公開した写真によりますと、参拝には金徳訓(キム・ドクフン)首相や崔善姫(チェ・ソニ)外相、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長、朴正天(パク・チョンチョン)党書記らが出席しました。
ただ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が出席したとの報道はなかったため、欠席したものとみられます。金委員長が参拝に欠席したのは異例のことです。
専門家らは、金委員長が今月15日に韓半島北西部の平安北道(ピョンアンブクト)東倉里(トンチャンリ)で行われた新型の固体燃料のICBM=大陸間弾道ミサイルの開発に向けた固体燃料エンジンの試験に立ち会ったあと平壌に戻らず、18日にMRBM=準中距離弾道ミサイルの発射実験に立ち会った可能性があるとしています。
また、参拝ができないほどの重大な問題が発生した兆候はないため、白頭山(ペクトゥサン)近隣の三池淵(サムジヨン)市などに留まって新年の構想を練った可能性もあるとの見方もあります。
★2022年12月20日修正