中央災害安全対策本部の鄭錡碩(チョン・ギソク)新型コロナ特別対応団長は19日、韓国人の2000万人程度がワクチン接種または感染によって新型コロナに対する免疫を獲得しているとの見方を示しました。
鄭氏は19日の定例会見で、「政府が改良ワクチンの接種を積極的に呼びかけたことなどにより、19日の時点で2000万人程度の韓国人が新型コロナに対応できる免疫を獲得していると推計される」と述べました。これは韓国の人口のおよそ38%に当たります。
60代以上の高齢者など重症化のリスクが高い人は1450万人ですが、このうち52%に当たる750万人が免疫を獲得しているとみられるということです。この割合について鄭氏は不十分との認識を示し、「改良ワクチンの目標接種率を達成すれば免疫獲得者の割合は75%にまで上昇するはずだ」と指摘し、積極的なワクチン接種を呼びかけました。
一方、鄭氏は、「この冬の流行は、医療システムが対応できる水準で推移している」と評価しました。
注目されている屋内でのマスク着用義務の解除については、国家感染症危機対応諮問委員会の会議を開いて専門家の意見を聴いたうえで、23日に方針を発表するとしています。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は19日午前0時までに新たに2万6622人が確認され、累計で2821万4915人となりました。
週末に検査件数が減少した影響で、新たな感染者数は前日に比べ3万2240人少なくなっていますが、月曜日の発表分では9月12日以来14週ぶりの多さとなっています。