先月18日に北韓がICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したことを受けて、アメリカが北韓を非難する国連安全保障理事会の議長声明を提案したことについて、北韓外務省の報道官は23日、「内政干渉のたくらみだ」とアメリカを非難する談話を発表しました。
北韓は23日、外務省報道官の談話を出し、アメリカが提案した議長声明について、「国連の名を盗用してわれわれの合法的な自衛権に言いがかりをつける文書だ。主権に対する侮辱で、内政干渉のたくらみだ」と激しく批判しました。
談話ではまた、「われわれは、アメリカのこうした愚かな試みが良くない結果をもたらす可能性があることをはっきりと警告している」と強調し、「国家の主権である自衛権を強奪しようとするのは、主権国家に対する最も厳重な挑戦であり、われわれが必ず行動で反撃しなければならない、極めて危険な行為だ。アメリカの妄動を厳正に見守っている」とアメリカをけん制しました。
一方、国連外交筋が明らかにしたところによりますと、アメリカは22日までに、北韓によるICBMの発射を「最も強い表現」で非難する議長声明案を安全保障理事会の理事国に提示したということです。
声明案には、北韓に対し、核実験と弾道ミサイルの発射を中止するよう求める内容も盛り込まれているということです。
安保理決議と異なり、議長声明には法的拘束力はありませんが、安保理としての公式見解を示すもので、15の理事国の同意で採択されます。