北韓のGDP=国内総生産は、コロナ禍の影響で、おととしに続いて去年もマイナス成長となったことがわかりました。
統計庁が26日に発表した「北韓の主要統計指標」によりますと、北韓の去年の実質GDPの成長率はマイナス0.1%で、前年のマイナス4.5%に続いて2年連続でマイナス成長となりました。
北韓経済は2017年と2018年に2年連続でマイナス成長となった後、2019年には0.4%とプラスに転じましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年と2021年は再びマイナス成長となりました。
統計庁は、対北韓制裁の影響を受けている北韓経済が、新型コロナの感染拡大による国境閉鎖により、さらに厳しい状況に置かれたためだと分析しています。
部門別では農林漁業と電気・ガス・水道はプラスとなりましたが、鉱工業とサービス業はマイナスとなっています。
去年の北韓の名目GDPは35兆9000億ウォンで、韓国のおよそ58分の1に留まり、北韓の1人当たりのGNI=国民総所得は142万3000ウォンで、韓国の28分の1となっています。
また、去年の北韓の貿易総額は7億1000万ドルで、前年に比べて17.3%減りました。
最大輸出品目は鉄鋼で、最大輸入品目は鉱物性燃料と鉱物油でした。
貿易相手国は中国が95.6%とほとんどを占めています。