尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、北韓の挑発はどんなものであっても確実に報復するよう、国家安保室の高官らに指示しました。
金恩慧(キム・ウンヘ)広報首席秘書官によりますと、尹大統領は28日、「北韓のどんな挑発にも確実に報復すべきだ。それこそが、挑発を抑止できるもっとも強力な手段だ」と話したということです。
尹大統領はさらに、「北韓に核があるからといって対応を恐れたり、躊躇したりしてはならない」と強調しました。
尹大統領が追加の措置を指示したかという質問に対しては、大統領室の関係者は、「具体的には話せないが、当時、攻撃の準備もしていて、戦争への拡大のリスクも覚悟していたと承知している」と答えました。
また「2018年9月の南北軍事合意への違反が日常化しているいまの状況は正常ではない。尹大統領は、韓国軍が確固たる準備態勢を整えることで、国民に規律を示した」と述べました。
尹大統領は無人機などの監視、偵察、迎撃システムや攻撃用ミサイルの開発に関する報告を受けるため29日、国防科学研究所を訪れる予定です。