消費が3か月連続で悪化し、景気減速の流れは来年も続きそうです。  
 
統計庁の発表によりますと、足元の消費動向を示す小売業販売額指数は、1.8％下がって118.1で、3か月連続の下落となりました。
 
この指数は、ことし3月から7月までの5か月間、下落を続けた後、8月に上昇し、9月に再び下落に転じました。
 
統計庁は、10月末に発生した梨泰院の転倒事故が、対面サービスの消費に影響したとみています。
 
一方、11月のすべての産業の生産指数は前の月より0.1％上昇して115.3で、5か月ぶりに小幅ながら上昇しました。
 
しかし、この上昇は景気を反映したものではなく、新型コロナの感染者数の増加による一時的な医薬品の生産増加などに支えられたものとみられています。
 
足元の景気を示す景気動向指数は、前の月より0.7ポイント下がって101.7と、7か月ぶりに下落に転じました。
 
景気の先行きを示す景気先行指数は、0.2ポイント下がって99.0と、5か月連続で下落しました。
 
政府は、来年上半期まで景気減速の流れが続くとみて、年間予算の65%を上半期に執行する方針を明らかにしています。この割合はこれまででもっとも高いものです。