公明党の山口那津男代表が29日から3日間、韓国を訪れ、朴振（パク・チン）外交部長官らと会談します。  
 
日本のメディアが28日、報じました。
 
それによりますと、公明党の山口代表は、岸田総理大臣に29日から31日まで韓国を訪問することを報告したということです。
 
岸田総理大臣は山口代表に、「首脳会談に加え、両国の政府間ではいま、懸案の解決に向けて、外交当局のいろいろな協議が進んでいるところだ。韓国の関係者に理解とサポートをお願いしてほしい」と述べ、韓国側への働きかけを要請しました。
 
山口代表は、朴振外交部長官と会談し、徴用工問題や北韓のミサイルによる挑発など両国間の懸案について議論する予定です。
 
日本で最近閣議決定された、「反撃能力の保有」を明記した新たな安全保障関連3文書についても説明するとみられます。
 
また、日本人女性2人が亡くなった梨泰院の転倒事故の現場を訪れ、花を手向ける予定です。
 
尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領との面会は現在、調整中だということです。
 
日本の政界関係者は、「自民党が強硬・保守に傾かないよう、公明党が連立政権内で野党の役割を果たせるよう、山口代表が力を入れている」と話しています。
 
山口代表は2017年に広島市内で開かれた「原爆死没者追悼慰霊式」で、韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れ、献花するなど、日本の政界では知韓派の政治家とされています。
 
山口代表は同じ年の11月に韓国を訪れ、当時の文在寅（ムン・ジェイン）大統領に安倍総理大臣からの親書を手渡しています。