北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が先月31日まで開催された朝鮮労働党の中央委員会総会で、新型ICBM=大陸間弾道ミサイルを開発するとともに、核弾頭の保有量を大幅に増やす方針を明らかにしたと、北韓の朝鮮中央通信が1日、報じました。
朝鮮中央通信によりますと、金委員長は、「南朝鮮(韓国)がわれわれの明白な敵となった中、戦術核兵器の多量生産の重要性と必要性が強調されており、核弾頭の保有量を幾何級数的に増やすことが求められている」と強調したということです。
そのうえで、こうした内容を基本方針とする「2023年度核武力と国防発展の変革的戦略」を発表したということです。
また、「迅速な核反撃能力を基本使命とする、別のICBMを開発することに対する課題が提示された」とも伝えていますが、これは、従来の火星15型や17型ではなく、固体燃料を使うICBMの開発を意味するものとの見方が出ています。
今回の党中央委員会総会を通して北韓は、韓国とアメリカに対する強硬姿勢を改めて示すとともに、軍事的な緊張を高める方針を明らかにしたものとみられます。