2022年最後の世論調査で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持率は40%前後となっていることがわかりました。
世論調査会社のリアルメーターが先月26日から30日にかけて、全国の18歳以上の男女2500人を対象に行った2022年最後の調査結果によりますと、尹大統領の国政運営について「うまくやっている」と答えた人は40.0%で、前の週に比べて1.2ポイント下がりました。「うまくやっていない」と答えた人は、0.6ポイント上がった57.2%でした。
リアルメーターの調査で、尹大統領の支持率は12月の第3週に半年ぶりに40%を回復し、翌週も小幅に上昇して41%でしたが、今回は3週ぶりの下落となりました。
リアルメーターの関係者は、「各省庁の業務実施報告や年末年始の国民とのコミュニケーションにより、40%台半ばまで上がることが期待されていたが、北韓の無人機が韓国の領空に侵入したことや、それに対する対応が不十分だったとの批判が上がったことが支持率低下につながった」としています。
リアルメーターはさらに、「尹大統領の『確実に報復』『戦争準備』などの発言により、『ソウルも不安』というリスク心理と北韓に対する緊張感が高まった。これにより、中道層だけでなく、北韓と安全保障問題に敏感な保守層でも支持率が下がった」と分析しています。
朝鮮日報が発表した同様の調査結果でも、尹大統領の支持率は40.3%で、40%をやや上回っています。
一方、テレビ局のMBCやSBSがまとめた調査では、尹大統領の先週の支持率はそれぞれ38.2%と36.8%となっています。
リアルメーターの調査の信頼水準は95%、標本誤差は±2.0ポイントで、朝鮮日報、MBC、SBSによる調査は、いずれも信頼水準95%、標本誤差は±3.1ポイントです。詳しい世論調査の結果は、中央選挙世論調査委員会のホームページで確認できます。