教師と生徒がリアルタイムで映像や音声をやり取りしながら遠隔で授業を進める公立のオンライン学校が、ことし4つの市と道に設置され、来年までに全国17のすべての市と道に設置されることになりました。
教育部の関係者は1日、公立オンライン学校の概要と設立の見通しを発表しました。
ことしはまず慶尚南道(キョンサンナムド)、光州(クァンジュ)市、大邱(テグ)市、仁川(インチョン)市の4つの市と道に設置されることが決まっていて、さらに4つの市と道をことし前半に選定し、残り9つの市・道についても、来年の前半までに設立に向けた準備にとりかかるということです。
韓国では、教育改革の一環として、高校生が希望する進路によって必要な科目を自主的に選択し、決められた学点=単位を取得すれば卒業できる「高校学点制」という制度が2025年に導入されることになっています。
高校学点制の実現に向けて、生徒たちが住んでいる地域や通っている学校の教育課程に縛られることなく、多様な授業を受けられるよう、オンライン学校の設立が進められています。
新しい産業に関する授業など、個々の学校では開設しにくい授業が提供され、生徒は自分が通っている学校に希望する科目がない場合、校長の承認を得てオンライン学校でその科目の授業を受けることができます。
また、各高校がオンライン学校に科目の開設を要請することもできます。
オンライン学校の一部の授業は、オフラインでも受けられるということです。