尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は2日、青瓦台の迎賓館で新年のあいさつ会を開き、国会議長など参加者に対して、労働、教育、年金の3大改革を推し進める考えを改めて強調しました。最大野党「共に民主党」からは誰もあいさつ会に参加しませんでした。
あいさつ会には、金振杓(キム・ジンピョ)国会議長や韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理のほか、与党「国民の力」の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表、野党「正義党」の李貞味(イ・ジョンミ)代表など、およそ200人が出席しました。
一方、最大野党「共に民主党」の指導部は、李在明(イ・ジェミョン)代表を含め、ひとりも出席しませんでした。「共に民主党」は、大統領室に予め欠席の意向を伝えたとしています。
尹大統領はあいさつ会で、「今年は様々な危機や挑戦が待ち構えているだろうが、今の韓国をつくり、今の繁栄に導いた自由と連帯、人権と法治の基盤をさらに固めていきたい」と述べました。
そして、「WTO=世界貿易機関の体制の弱体化や技術覇権争いの激化、 地政学的な対立による世界のブロック化などにより、政府の役割がかつてないほど重要になっている」として、「民間主導・市場中心の基調を維持しつつ、外交、通商、科学技術分野に対し、きめ細かい支援を行っていく」と話しました。
また尹大統領は、 「労働、教育、年金の3大改革の実現は難しいが、われわれが必ず進まなければならない道であり、国民が命じた道である」と述べ、尹政権が掲げる3大改革への意欲を改めて強調しました。