最近、アメリカで感染が拡大している新型コロナウイルスの変異株「XBB.1.5」が、先月、国内に流入していたことがわかりました。
疾病管理庁が3日、発表したところによりますと、「XBB.1.5」は、去年12月8日に国内で初めて感染者が確認され、これまで国内で感染した患者6人、海外からの入国者7人、合わせて13人の感染者が確認されたということです。
「XBB.1.5」は、オミクロン株の派生型ウイルスで、アメリカの疾病対策センター(CDC)が12月30日に公表したデータによりますと、直近の週のアメリカ国内の新規感染者のうち、「XBB.1.5」による感染が全体の40.5%を占めていました。
国内の専門家によりますと、今のところ「XBB.1.5」はアメリカ現地でも臨床データが十分に確保できていないものの、感染力や重症化率は既存のオミクロン株の変異株と同等の水準とみられるということです。
一方、中国からの入国者に対するPCR検査が導入された2日、入国直後に空港でPCR検査を受けた人のうち、5人に1人が陽性判定を受けました。
2日に中国から入国した人は、合わせて1052人で、外国人観光客など309人のうち、61人が新型コロナに感染していました。陽性判定を受けた短期滞在者は、空港の近くに設けられた臨時の隔離施設で7日間、過ごすことになります。
韓国人と長期滞在の外国人は入国後1日以内に自宅の近くで検査することになっているため、2日に入国した人の中での感染確認はさらに増えるものと見られます。