先月下旬、韓国の領空を侵犯した北韓の小型無人機は、発射台を利用して離陸し、速度や高度を変えながら飛行していたことがわかりました。
韓国軍の関係者によりますと、「最近の北韓の小型無人機は、滑走路ではなく、発射台を使って離陸しているため、侵入の兆候を事前にとらえにくく、奇襲的に侵入できるようになっている」ということです。
また、「形はこれまでのものと似ていたが、もともとレーダーの反射面積も非常に小さく、今回は速度や高度を変えながら飛行したため、韓国のレーダーでは探知や追跡が難しかった」ということです。
こうした状況をふまえ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は4日、李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官に対し、監視・偵察や電子戦など多目的な任務を遂行するドローン部隊を創設し、探知が難しい小型ドローンを年内に大量生産すること、さらにステルス無人機についても、年内の生産開始に向けて開発を加速させることを指示しました。
韓国軍の関係者は、「ステルス無人機に関する技術を独自に開発してきた。リソースを最大限集中し、開発のスピードを上げる」と話しています。