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政治

国家情報院 北韓の元外相の粛清を確認 処刑は未確認

Write: 2023-01-06 13:09:49Update: 2023-01-06 16:48:18

国家情報院 北韓の元外相の粛清を確認 処刑は未確認

Photo : YONHAP News

韓国の情報機関、国家情報院は5日、北韓の李容浩(リ・ヨンホ)元外相について、「粛清されたことを確認した」と明らかにしました。 
 
5日の国会情報委員会に出席した与党「国民の力」の議員によりますと、李元外相が処刑されたと日本の読売新聞が報じたことについて、国家情報院は「粛清を確認した。処刑されたかについては確認できていない」と説明したということです。粛清の理由に関する言及はありませんでした。
 
李元外相は、アメリカ通の外交官として、アメリカとの交渉を担っていましたが、2020年1月、外相を解任されたことが明らかになっていました。
 
これに先立って、北韓の朝鮮中央通信は1日、朝鮮労働党中央委員会総会で朴正天(パクジョンチョン)氏が党書記と党中央軍事委員会副委員長から解任され、後任に李永吉(リ・ヨンギル)国防相が就任したと報じています。 朴氏は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を除いて軍の序列1位でした。
 
韓国の国家情報院は、朴氏の解任について、「訓練の未熟さや統率力不足の責任を問われたためとみている」と報告しました。そのうえで、「金正恩氏はこれを機に軍の首脳部を一挙に交代させており、その背景には軍の掌握を確実にする目的があった」という分析を報告したということです。
 
国家情報院はさらに、金正恩氏の2人目の娘、キム・ジュエさんについて、「金委員長が公の席上にキム・ジュエさんを連れてきたのは、世襲の意志を北韓の住民に示すためだ。ただ、キム・ジュエさんが後継者になるという判断はしていない」と報告しました。
 
一方、アメリカのシンクタンク、ウィルソンセンターのアジア局長を務めるスミ・テリー氏は現地時間の5日、アメリカの戦略国際問題研究所が開催したセミナーで、「北韓の金正恩国務委員長に何かが起きた場合は、妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長に権力が移譲される可能性が高い」との認識を示しました。
 
テリー氏はそのうえで、「与正氏は少なくとも2014年から実権を行使してきたナンバー2だ。正恩氏が急死した場合は後継者になる可能性が最も高い」と説明しました。

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