児童や生徒一人ひとりに合わせたコンテンツを提供するデジタル教科書が、2025年から数学など一部の教科で導入されることになりました。
李周浩(イ・ジュホ)教育部長官は5日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領への新年度の業務計画の報告で、最先端技術をもとに児童や生徒一人ひとりに合わせたコンテンツを提供する「デジタル教科書」を2025年から段階的に導入する方針を明らかにしました。
まずは小学3、4年生、中学1年生、そして高校1年生から導入し、順次、対象を拡大していくということです。
李長官は、記者らに対し、「導入するデジタル教科書は、AI=人工知能をもとに子どもたちの能力と知識水準を把握して、カスタマイズされたコンテンツを提供する教科書だ」としたうえで、まず数学から導入することになると説明しました。
7月中に、デジタル教科書のガイドラインを策定するということです。
尹大統領は、「かつては教師の知識を児童・生徒に伝えることが教育だったとすれば、今はクラウドにある知識を活用し、問題を解決する能力を育てることが重要だ」と述べました。