南北統一を呼びかけている民間団体「6.15共同宣言実践委員会」の韓国側の委員会は、韓半島の緊張を高める、あらゆる挑発を中断すべきだとして、政府の強硬姿勢を批判しています。
6.15共同宣言実践委員会は、南北が2000年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長による首脳会談で合意した「6.15南北共同宣言」を実践し、民族の和解や団結、南北統一の実現を呼びかけている民間団体です。
韓国側の委員会は10日、記者会見を開き、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、「圧倒的な戦争の準備」など強硬な発言で不安を高めていると指摘しました。
また、統一部に対しても、北韓へのビラ散布や拡声器での放送を許可するなど、軍事境界線付近での衝突を招きかねない措置をとり、緊張を高めていると批判しました。
そのうえで、現政権の敵対政策によって南北間の信頼が損なわれているとして、政府に対して刺激的な行動を控え、一丸となって危機管理を行うべきだと促しました。