日本政府が防衛費を増額したことについて、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、「誰が文句を言えるか」と述べ、北韓の脅威に対応するための日本の防衛力強化の動きを阻止するのは容易ではないという見解を示しました。
尹大統領は11日、外交部と国防部から業務報告を受けたあと、「日本も、頭上を北韓の中距離弾道ミサイルが飛んでいるのだから、防衛費を増額し、いわゆる「反撃能力」の保有を国防計画に盛り込んだわけだ。それに誰が文句を言えようか」と述べました。
北韓の挑発がさらにエスカレートする場合、韓国は戦術核を配備し、独自に核を保有し得るとして「核武装」の可能性にも触れました。
ただ、「現実的に可能な手段を選択することが大事だ。いまは韓米間で情報を共有し、共同で企画・実行するための議論を進めている」と述べました。
尹大統領は、「何より兵士の待遇の改善に力を入れるべきだ。国が若者たちを本当に大事にしていることを若者たちが感じてこそ、愛国心が沸く」と強調しました。
尹大統領が独自の核武装に言及したことについて、国防部の申範哲(シン·ボムチョル)次官は12日、KBSラジオに出演し、「大統領は韓国による独自の核武装論を提起したわけではなく、アメリカの拡張抑止に言及しただけだ」と語り、軍として核武装を考慮していないことを明らかにしました。