中国政府が韓国人に対して、短期ビザの発給の一時停止など報復措置を取ったことについて、外交部は12日、新型コロナの水際対策以外の理由による入国規制はあってはならないという見解を示しました
外交部の報道官は12日の定例の会見で、中国の報復措置に対する韓国政府としての立場を聞かれ、「外交ルートを通じて中国側に遺憾の意を表明した。新型コロナの水際対策以外の理由による入国規制があってはならないということを明確に伝えた」と明らかにしました。
また、「韓国政府の中国に対するこれまでの水際措置は、韓国の国民を保護するために科学的な根拠にもとづいて取られたもので、それ以外の理由ととらえてはならない」と強調しました。
さらに、「政府は今後も外交的な意思疎通を通じて、韓国の国民と企業の保護や支援のために最善を尽くす」と述べました。
中国は、韓国と日本が中国からの渡航者を対象に新型コロナの水際対策を強化したことに対する報復措置として、韓国人と日本人に対する短期ビザの発給と、中国国内でのトランジットの際に外国人に認めてきた72~144時間のビザ免除措置と停止しました。