メニューへ 本文へ
Go Top

社会

「痴呆(認知症)」の呼称変更の議論始まる

Write: 2023-01-16 15:21:35Update: 2023-01-16 16:06:57

「痴呆(認知症)」の呼称変更の議論始まる

Photo : Getty Images Bank

韓国では、認知症を「チメ=痴呆」と呼んでいますが、これをほかの言葉に改めるための会議が16日、初めて開かれました。 
 
「痴呆」という言葉には否定的な意味があり、患者や家族を侮辱するものとの指摘が出ていることから、新しい言葉に改めるための会議が設置され、保健福祉部、医療関係者、介護と福祉の専門家、認知症患者の家族の団体が出席しました。
 
「痴呆」は、ラテン語の「de-mens」に由来する英語の「dementia」を日本語に訳した言葉で、韓国ではこの日本語の単語を韓国式に「チメ」と呼んでいます。
 
そもそもラテン語の語源が「正気からはずれる」という意味で、否定的な意味が強いことから、韓国では、言葉を改めるべきとの声が2000年代半ばから上がっていました。
 
保健福祉部がおととし、韓国の成人男女1200人を対象に行ったアンケート調査では、回答者の44%が「チメ=痴呆」という言葉に「拒否感を感じる」と答えていて、代わりに使う適切な言葉として「認知低下症」、「記憶障害症」、「認知障害症」などをあげています。
 
台湾では、2001年に「失智症」に、日本では2004年に「認知症」に、香港と中国ではそれぞれ2010年と2012年に「脳退化症」という言葉を使い始めています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >